甘すぎてずるいキミの溺愛。



そうやって、みんな騙されていくんだ…。

そうやって、自分を着飾って、欲しいものを全て手に入れてしまうんだ…。

きっと、あの人は自分が欲しいと思ったものが手に入らなかったことなんかないんだ。


いつだって、自分の思い通りのシナリオで進んでいくと思ってるんだ。


誰もあの人の本性を見抜くことなんかできない。

たとえ、わたしが本当のことを言ったとしても、周りはわたしの言うことよりも、向こうの言うことを信じるだろう。


暑くてぼやけた視界。

なんだか、気分が悪くなってくる。


「花井さーん、頑張って!」


よくそんな平気な顔で…
昨日何事もなかったかのような素振りで…

そんなことが言えるもんだ……。

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