とろけるようなキスをして[短編]完
とろけるような

 
私には好きな人がいる。
 
 
 
『あーやーちゃん♪』
 
 
‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
 
 
『シカト〜?ひどいよあやちゃーん!』
 
 
‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
 
 
『シカトするならキスし「なによ。」
 
 
『惜っしー!もう少しでキス出来たのにーっ!』
 
 
「しないし。」
 
 
『えーっ泣』
 
 
キーンコーンカーンコーン
 
1時間目始まりのチャイムが鳴った。
 
 
『もう戻らないと‥じゃ、あやっち!また来るからね☆
愛してるよマイハニー♪』
 
大声で叫んだあと、ソイツは自分の教室に走っていった。
 
 
「ハニーじゃない、つーのに‥」
 
 
『ハニーになりたいくせに♪』
 
 
「‥‥‥‥‥///」
 
 
『そういう可愛い反応は愁くんの前でしてあげなさいよ!
 
あーんな冷たい反応しちゃってさ‥かわいそうだよ、愁くん。』
 
 
「だ、だってぇ〜泣」
 
 
『恥ずかしいかもしれないけど、早く素直にならないと愁くんモテるんだから、とられちゃうよ!』
 
 
「分かってる、けどさ‥」
 
 
.
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