復讐をするまで忘れずに…
「岡辺〜。事情聴取お願い」


凛先輩が私を呼ぶ。


「はい、誰のですか?」


「妹の舞さん〜。もう話せるようになったらしい。病院にいるから行って聴いてきて。」



「了解です。今日でいいですか?」


「うん。よろしく〜!」


「はーい!
じゃあ、先輩方、事情聴取行ってきます!」


私は張り切って署を出た。
しかし、

「うん???病院ってどっちだっけ?」


改めて方向音痴を確認してしまった。
そう、私はものすごく方向音痴なのだ!!
あっ、こういう時のスマートフォンか、
私はようやくスマートフォンのアプリで病院までの道のりを調べる。
私はスマートフォンの案内通りに進んで行く。
そして、ようやく病院に着いた。
あっ、予定よりも二倍くらいかかってる。
私は本日二度目の方向音痴の確認をしてしまった。



「あっ、もしもし、凛先輩ですか?今、病院に辿り着きました!」

「はぁー、どんだけかかってるのよ。」


凛先輩に呆れられてしまった。
少し落ち込んだけど、すぐに立ち直る。
ここが私の長所だと凛先輩も言ってくれた。


「すいませんー。我ながら方向音痴なもんで。
今から病室行ってきます!」


「はいよ。」


私は、スマートフォンの電源を切り、病院のドアを通る。
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