ワンコ系Drの熱烈アプローチ



週が明け、月曜日。

まだ誰もいない医院の受付に掛け 、一人盛大に伸びをする。

受付カウンターの向こう、待合室の大きな窓からは、秋晴れの明るい陽の光が射し込んでいた。


普段よりも早くに出勤して、私は内線で院長夫人に話したいことがあると告げた。

改まった私の様子に、院長夫婦は揃って控え室へと顔を出してくれた。

次の四月から、夜間で衛生士学校に通いたい。

今まで通りの勤務時間はしばらく働けなくなるけれど、パートとしてでもいいから仕事は続けたい。

そう、自分の気持ちを伝えた。

すると、二人は揃って驚きの表情を見せた。

でも次の瞬間には満面の笑みを浮かべて、私の決意に喜びの声を口々に上げてくれた。

そして驚くことに院長は、勤務時間が短くなっても、パート扱いにはせずに、今まで通りの待遇で私を置いてくれるとその場で約束してくれた。

衛生士を目指す下村さんを応援したい。

力強く肩を叩いてそう笑った。


「わっ!」

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