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始まったばかりの冬休み。宿題は机の上で冷たそうだった。

何度か4人が電話をくれたけど1度しかとったことはない。

『なんでこの間来なかったんだよ?!』

あたしは何も言わないで、ただ黙ってたけど輝は紡いだ。

『明日は来いよ』

その台詞にあたしは恐れた。逃げたんだ。

「行かないよ、もう」

それだけ言って受話器を置いた。
受話器の向こうで輝が何か言ってたけど、聞く気なんてなかった。


またくだらない、平凡な毎日に戻るはずだった。
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