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酒を飲んで、タバコを吸った。世間体なんか考えなかった。

くだらないこととか、悪知恵働かせたりとか、警察撒いたりとか。
どう思われてるなんかどうでもよくて、仲間と過ごす瞬間が生き甲斐になった。
何も言わなくても、同じテリトリーで“生きている”ことが、ただ楽しかった。

少し前の、笑えなかった自分が、嘘のようだった。なかったことにはならない、そんな馬鹿らしい過去もそこにいれば忘れられた。
家に外泊の電話をすれば、帰って来いと押し付けられて、それでも帰りたくなくて、帰らなかった。

帰った後の気まずさも、気にならなかった。

楽しい。大人には絶対理解できない快感だった。
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