好きって言えよ、バカ。



「何?お前昨日のこと思い出してたの?」



「なっ……違うもん。蓮くんからキスされたことなんて……はっ」



「ふっ、やっぱりバカだろ、お前」



思わず口を滑らせてしまった。



はぁ、最悪。



せっかく頬の赤みを引いてきたというのに、恥ずかしくてまた赤くなってしまう。



「バカなのは、蓮くんじゃん……」



そう小さく呟いたのは、蓮くんには聞こえていなかったみたい。



その後、葵くんと雅さんが部屋から戻ってきて、ちょうど完成した餃子をみんなで食べた。



「うん、美味しい!」



餃子の味は絶品!



ただし……



< 103 / 306 >

この作品をシェア

pagetop