好きって言えよ、バカ。
「ふーん、じゃあ俺が絃ちゃんもらうわ」
「……えぇっ」
「それはずるい!絃ちゃんは僕のものだよ」
……はいっ!?
突如始まった、何故か私を巡る争い。
嬉しさが半分ありながらも、困惑しているのが正直なところ。
「絃は誰にもやらねーよ」
れ、蓮くん……!?
「へぇー?」
「や、やめーっ!!わ、わかったから。みんなで行こ!?ねっ!?」
私が見るに見かねて仲介に入ったところで、その場が静まり……
そんなこんなで、佐伯家3兄弟と夏祭りに行くことになりました。