好きって言えよ、バカ。
「そろそろ行く?……わぁっ」
巾着に最低限の荷物を入れて、リビングへ顔を出すと、かっこよく甚平を着こなした3人がいた。
雅さんはグレーがかった甚平。
蓮くんは紺色。
葵くんはベージュ。
どれもそれぞれの雰囲気にぴったりで、ただでさえイケメンだというのに、更にそれを引き立たせていた。
私、今日……この3人とお祭りに行くの?
みんなで行こうと言ってしまったのは私だけど……
今更になって後悔し始める。
だって……私浮いちゃうじゃない?
可愛くもないド平凡な私が、こんなイケメンたちと歩いていたら、視線は痛いし、何様?って感じだよね。