好きって言えよ、バカ。




「僕がシュート決められたら……ご褒美ちょうだい?」



「……ご、ご褒美っ?」



私を抱きしめていた腕を解いて、目の前に立ってまた可愛らしい笑顔で笑う。



「うん、楽しみにしてるね?」



そう微笑んで……



「絃ちゃんのキス」



ぐっと顔を近づけてそう呟いて、コートへ戻って行った。



「なっ……なぁっ」



驚きの連続で、言葉にならない。



「絃、顔真っ赤だよ?」



「それはっ、葵くんのせいなんだからっ……!」



そうだよ、あんな恥ずかしいこと言って去っていくなんてずるい。



葵くんのバカっ。



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