好きって言えよ、バカ。



そんな葵くんの姿はやっぱりかっこよくて……



……ん?待って。



確かに私たちの通う高校のチームだし、勝ってほしい。



そういう気持ちは悪けれど、このままもし葵くんがシュートを決めてしまったら?



"僕がシュート決められたら……ご褒美ちょうだい?"



"うん、楽しみにしてるね?絃ちゃんのキス"



試合が始まる直前に葵くんが言い残していった言葉を思い出す。



もしシュートが決まったら、私は葵くんにキスをしなければいけない。



それは……それだけは、絶対嫌!



でも。



「行けー!」



「シュート決めてー!!」



やっと回ってきたチャンスに周りは盛り上がる。



そんな中、「シュートを決めないで!」なんて叫べるわけがない。



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