好きって言えよ、バカ。
チームを応援しながらも、心の中でお願いだからシュートを外してくださいと祈る。
ついに葵くんはゴールの目の前に立って、ボールをゴール目掛けて蹴った。
なんだかその結果を見届けるのが怖くて、ギュッと目をつぶる。
「あーっ、惜しい!」
身構えて待っていたら、そんな声が聞こえてきた。
惜しい……つまり、シュートは決まらなかったということ。
パッと目を開けると、相手チームのキーパーがしっかりとボールをキャッチしていた。
葵くんの狙いは完璧。
でも、相手チームのキーパーの方が一枚上手だった。