好きって言えよ、バカ。




バタンと大きな音をたててしまったドア。



薄暗い部屋にひとりぼっちになってしまった私。



「すぐ戻ってくるよね……」



そんな小さな呟きも響かずに消えて、しばらく経った頃。



まだ、帰ってこない。



何かあったんだろうか?



心配になって、様子を見に行こうとドアに手をかけ開こうとする。



……が、しかし。



「……あれ?」



ガチャガチャとドアノブを回してもビクともしないそのドア。



「うそっ……嘘だよね?」



ドンドンとドアを叩くけれど、外側からの反応はない。



それともそのはず。



ここは普段ほとんど使われない北階段の下にある物品室。



そうこうしているうちに、午後の授業の開始を知らせるチャイムが鳴った。



< 251 / 306 >

この作品をシェア

pagetop