好きって言えよ、バカ。
開けていた小窓の方からその音が聞こえて、はっと気づく。
「そうだ、外……!」
ドアから手を離して小窓に駆け寄り、精一杯大きな声で「誰かいませんかー!?」とめいいっぱい叫ぶ。
大きな声を出したのだけれど、そんな私の声もグラウンドに響く体育の授業の掛け声に消されてしまう。
それがダメなら……スマホ!
常にポケットに入れて持ち歩いているから。
急いで取り出して、電源ボタンを押す。
「あれ?」
何度押しても、真っ黒な画面のままのスマホ。
そういえば……
「充電するの忘れてたんだった」
朝、家を出る前に充電が残り少ないことに気がついた私。
でも、充電なんてしている時間なんてなくて、そのまま持ってきちゃっていたんだ。