好きって言えよ、バカ。
「俺が代わりに答えてやるよ。俺たちはコイツと一緒に住んでる。これでいいか?」
「なっ……!」
れ、蓮くん……なんてことを!
いや、そうでも言わなきゃみんなは納得してくれなかったかもしれないけど。
もっと何か……同じマンションに住んでてたまたま、とか。
何か嘘はなかったの?
私じゃ信じてくれなくても、モテまくりの蓮くんなら、そんな嘘の一つや二つ、つき通せたんじゃない?
「まぁ、そういう事だから」
「え、あっ……」
蓮くんは、爆弾発言だけを残してそのまま先に帰ってしまった。
この状況……どうしてくれるのよ。
予想外の展開に、私も周りの人たちもしばらく動けないでいた。