好きって言えよ、バカ。



「……ふわぁあっ」



こんな時でも、体は正直もので、眠くなるものは眠くなる。



お昼も食べて満腹になり、気持ちよくそのままベッドに倒れて眠ってしまった。










「……っ、おい!ったく……」



ものすごく遠くで、嫌な奴の声がする。



もう、人が気持ちよく寝てるって言うのに、うるさなぁ。



目をぎゅっとつぶって、また深い夢の中へ戻ろうと試みる。



しかし、まぶたの裏に蓮くんの姿がチラついて離れない。



もう、どこまで私の邪魔をしてくるのよ。



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