恩返しは溺甘同居で!?~ハプニングにご注意を!!

 体が大きく跳ね上がった。ギュウっと固く閉じた目からは涙が滲む。

 「あっ、やっ、だめ……」

 遠慮がちに私の胸を撫でていた手が、ピタリと止まった。
 恐る恐る目を開くと、そこには困ったような顔をした修平さんがいた。

 「杏奈は、俺に触れられるのは、いや?」

 寂しそうに問う彼に、私は戸惑った。

 「…ごめん、俺、久々に会えた杏奈が可愛すぎて、我慢できなかった……」

 しょんぼりと項垂れてしまった彼の姿に、胸がキューンとなる。

 私が少しでも怖がったり泣きそうになったりすると、彼はそれ以上無理に進めたりしない。ホテルの時もそうだったから、今は何となく理解できる。
 
 困ったように眉を下げている彼の瞳の奥に、未だ消しきれない熱を感じた。
 自分の欲を押さえつけてまで、私のことを想ってくれる彼のことが愛おしい。
 
 さっきまでの行為で、息は切れているし鼓動もものすごい速さで鳴っている。
 でも、それを上回るくらいに、さっきから胸のときめきが止まらない。

 わたしも、彼のことを求めてるんだ……。

 自分の中にある欲求に気付いた時、私の中で何かが変わった。
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