恩返しは溺甘同居で!?~ハプニングにご注意を!!

 修平さんが私を運んだのはゲスト用のシャワールームではなくて、彼がいつも使っているバスルームだった。
 パウダールームの椅子に私を降ろした彼は、「ちょっと待ってて」と言ってバスルームに入っていく。少しすると、勢いのよい水の音が聞こえてきて、彼が湯船にお湯を張ってくれてるのだと分かった。

 バスルームから出てきた彼が、棚の上からタオルとバスローブを出している。

 「これ、使ってね。杏奈の下着とかも部屋から持ってきてあげてもいいけど、さすがにまだそれは恥ずかしいかな?」

 「む、無理!」

 「あははっ、だよね。何か他にいるものがあれば取ってくるけど?」

 「大丈夫…ありがとう。」

 「うん。じゃあ、もうすぐお風呂が沸くと思うから、俺はリビングにいるから、何かあったら呼び出しボタンを押して」

 「うん、分かった。」

 「じゃあ、ごゆっくり。」

 そう言って、修平さんはパウダールームから出ていった。
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