LOVE・GAME




立花陽の言葉がまとわりついて、
デートどころじゃない。



「悪い、俺帰る」

「は、えっ!?そ、そんなに待たせちゃった?ごめんほんと…」

「違う、はなチャンのせいじゃないよ
でも、今日はそんな気分じゃなくなった。
また次ね」



それだけ言い残して、その場をあとにした。


「ちょっとシンー!!!!」



なんて遠くから俺の名前を呼ぶ声が聞こえたが、聞こえない振りをした。


次……か。


立場が逆だけど、今日の昼休みにかなチャンにも同じこと言われたな。




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