LOVE・GAME
近くにあったガードレールに蹴りを入れてみるも、壊れたりなんてするわけもなく、痛みだけが足に残る。
向かいからこちらに向かって息を切らしながら走ってくる一人の女の子がいた。
多分、はなチャンだ。
俺の予想は当たったようで
「ごめんシン!!ちょっと委員会長引いて…」
顔の前で手を合わせ、ごめん、と苦い顔をしてる。
普段、女の子の遅刻なんて『全然オッケーだよ♪』なんて言いながら受け流すけど
今日は違う。
このままデートなんて気分じゃない。