例えば、XXとか。

「 何かな?」

「 紹介の相手、決めた。彩膳の滉と優雅って奴、二人とも今日休みだから連絡した。
会えるか?」

「 え、もう? 早…… 」



しかも、私にまで… ほんとに紹介するなんてビックリ。



碧斗に言われて驚き、その場でバイト中の菜月にラインをした。

碧斗には菜月からの返事待ちだと伝えたが、部屋の前から動かない。

会話もしないため、沈黙が息苦しくなる。



「 あの、さ… どんな人?」

「 滉なら知ってるだろ、お調子者だ。優雅は夜型バイト人間、根はいいヤツ、会えばわかる 」



お調子者って、かわいそうな言われ方だな。

優雅って人は夜型で根はいい人ね……



話していると菜月から返事のハート散りばめたスタンプと碧斗によろしくとの事。

それを碧斗に伝え、私と菜月は碧斗の友達と会うことになった。



「 どうしよ、緊張する…… 」

「 男に飢えてたとはな 」

「 飢えてなんか! 」



そもそも紹介とか、菜月が言い出すからだし、あんたまで変な事言うから……

でも、私 紹介なんて初めてだ~

コンパでさえ、行って終わったし。



「 こういうの、初めてだから… なんかドキドキするね 」

「 ……バカだな、マジで 」



え…

ちょっと、ほんとムカつく!



碧斗は私にバカだと言って部屋に戻って言った。

イケメンなら碧斗が目と鼻の先にいる。

仲良くとまではいかないけど、話を少しずつするようになった。



ねぇ 私に笑顔見せてくれたりする?

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