例えば、XXとか。

私と碧斗は一緒に過ごす時間は短い。

朝の時間はある意味貴重とも言える。

例え5分でも、今ならそれがよくわかる。



「 伊織っ!」

「 痛ったぁ!!」



いきなり菜月に背中を叩かれた私、なんで叩いたか聞くと暗いからと言う。

そして話を聞きたそうな顔の菜月。



「 何よ、なんか言いたそうだけど?」

「 優雅君とどうなったのかなぁと思って~ 私は滉君とは付き合わないよ 」




え、そうなんだ……

じゃなんで紹介してとか、彩膳の人がいいとか言ってたくせに。



「 滉君は彩膳だけにイケてるよ、でも違うんだよね~ だから友達 」




いいな、私もそうすれば良かったな……



優雅と付き合う事になったと、菜月に話したが、私の様子から何かを感じたようだった。

付き合って後悔しないなら、菜月に言われた。

私はその後悔を始めからしている。



「 菜月…… 私ね、恋できない 」




< 76 / 282 >

この作品をシェア

pagetop