諦めなければきっと……

またアピール


コンコン...


ガチャッ...



『失礼しまーす!!』


「最近来てなくて、静かだと思ったら
また来たのか」


『私、絶対に先生のこと
振り向かせますから』


「まぁ、勝手にすれば」


と、先生はいつもどうりに
コーヒーを飲む



「あ、用がないならさっさと帰れよ
そこにいられるの邪魔だから」


そう言って、私を締め出そうとする
だけどね、先生
私はレベルアップしたのよ
そう簡単に締め出されないから


『私は先生のお手伝いをしに来ました』


「へぇ、じゃあ」


と、先生はなにか思いついたように
持っていたコーヒーを置き
席を立ち、奥へと向かった...


帰ってくると思ったら...


「じゃあ、これやって」


そこにあるのは大量のプリントの山


「俺の手伝いがしたいんだろ?
じゃあ、これぐらい余裕だよな」


そう言って先生は


「はい、ホチキス
俺は、職員室で待ってるから、終わったら呼びに来い」


と私にホチキスを渡し、
大量の紙とホチキスを持った私を置いて
準備室を出た




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