絶対やせてやる!
「そうゆ~こと。
結局俺との約束なんて守るつもりなかった訳だ。
ちゃんと彼氏いるんじゃん。」

「ち、違う・・・士幌・・・」

「最初っから言ってくれればこっちも期待しなかったのに。」

「期待?だって、士幌何の連絡もくれなかったくせに。
私待ってたんだよ。士幌の方が嘘ついたんじゃない。」


「嘘?どうして俺が?自分だろ?

それで?

デートの帰り?彼氏、紹介してよ、みのり。」



ポケットに手を入れ私の前に立つ士幌は、軽い感じでそう言ったが、
その顔には明らかに嫌悪感が見られた。


「な、何なの・・士幌・・・。」


今さら現れ怒っている士幌が分からない。

士幌は、視線を私から古宇さんに移し、また私を見て、


「だったら、あの時言ってくれれば・・・

できない約束なんてするなよ!」


冷たく言い放って・・・



背を向けた・・・


士幌が行ってしまう―――


「待って士幌!」



できない約束って?

だって、約束破ったのは士幌じゃない?



聞かなきゃ・・・

確かめなきゃ・・・


そう思った。



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