絶対やせてやる!
帰りのロッカールームで二人っきりになった私と毒舌後輩。

いつもは即行帰るのに、今日は他の女性社員の帰るのを待ってた感じ?


「知らなかったけど、いつから?」

「去年の12月からです。」


それはそれは・・・

私も自分を見失ってた時期だから気が付かなかったな~。

でも、確か二人が同じ日に休んでた記憶も・・・


「飯島くん子供いるけどそれはいいの?」


飯島くんは子持ちのバツイチ・・・

年の差も結構なものだし・・・

分からないな~世の中って・・・

どうりで飯島くんに最近幸せオーラが見え隠れしてると思ったよ。


「全然問題ないです。私、子供大好きだし。」


知らなかった・・

そんな風に見えないし・・・


「若木先輩って飯島さんと仲いいからちょっと心配してたんですけど・・・。」

「へ?」


古宇支店長じゃないんだから・・・

最近は、飯島くんいじめも収まったけど・・・


「だから、古宇支店長とくっつけばいいのにって思ってたんですけど・・。」


ふう~~~~~。

そこまで思ってた訳だ。

人を好きになるってそんな感じでいろんなこと考えて心配したりって・・・


「心配しなくっても大丈夫。応援するからね。」

「若木先輩からそんな言葉聞くとは思いませんでした。」


そっ、人の応援してる場合じゃなかったし・・・


「若木先輩も妹さんの結婚式って新郎の友達とか出会いのいいチャンスじゃないですか?頑張って下さい。」


こっちも応援されてしまった。


「うん!分った!もう、一本釣りは止めて底引き網張って来るね。」

「先輩・・・そこまでしなくていいですから・・・。」

呆れる毒舌後輩だった。

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