絶対やせてやる!
「新くんに全部聞いた。もう、なんか信じらんない!

みのりちゃんに対してだって酷いじゃない?

士幌くんが、新くんの親友で・・・新くんが、士幌くんの親友で・・・

で、で、みのりちゃんで・・・」



妹ほのかも混乱してるらしかった。


「いいから・・・ほのか、分かったから。

私、知ってたし・・・ほのかに心配かけたくなくって黙ってたんだ。

新くんの親友なんて知ったらほのかどうするか分んなかったし・・・。」



ついさっき私も知ったばかりとは言わないでおこう。

新くんが心配そうにこっちを見ている。



ほのかが、新くんを睨みつけ、

「新くんの親友がみのりちゃんを傷つけたんだよ。許せないよ。」


「うん。分ってる。でも・・・お陰でやせれたんだし・・・」


私は、士幌の方を見て、


「ほら、あの士幌・・・

見てると・・・

笑えるんだよね。

前の自分を見てるみたい。」



ほのかも士幌を見て、

「だね。みのりちゃんと入れ替わったみたいだよね。」

「でしょ。」



向こうで友人たちと話している士幌は、絶対に前のカッコイイ士幌ではない。


でも・・・


『入れ替わったみたい』は・・・


おかしすぎる。。。


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