絶対やせてやる!

キャ~~~~~!!!!!

「みのりちゃん!いいかげんやめてよ!
虫よりその叫び声の方がこっちの神経やられるってば。」


また怒られた・・・。


「みのりさんって、見かけによらず怖がりなんだ。」

夕くんが笑って肩に乗った虫を取ってくれた。

「あ・ありがとう。死ぬかと思ったよ・・・。」

「大げさ、みのりちゃん。」

だって、山菜採りよりさっきから虫との格闘?の方が大変。


それよりさっきの『見かけによらず』って・・・

私ってそんな小さいことでビクつくように見えない?

だけど、そんなに強い女でもないんです!


会社でも蜘蛛とか出るとありえないぐらい騒いで逃げる私を男性社員は『似合わない』と言って笑う。

似合う似合わないって問題じゃないでしょ?これって。


華奢でかわいいい女の子だったらすぐに
『よし!任せとけ!俺が退治してやる!』
と男どもは張り切るのに・・・差別じゃない?


夕くんも所詮は他の男どもと同じって訳かあ・・・・・。


ちょっとガッカリ?



「みのりさん、それ毒草。」

「うわっ!」

慌てて手放す。

「分らなかったら都度聞いてね。」

聞けったって、全部わかんないし・・・・

どれもこれも虫がおまけで付いてくるし・・・・




も~嫌!



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