絶対やせてやる!
それから、私はその子に話しかけることすらしなくなった。

外でもあんまり遊ぶことも少なくなった。


そして・・・虫は全般嫌いになった。

そして・・・一つのことを追いかけるとか何かに夢中になることも無くなった。

たった4才で・・・



「へ~、そんなことあったんだあ。初耳」

「うん。今まで忘れてた。」


ってゆ~か・・・忘れようとして来たのかな?


何でだろう?あんな子供のころの些細なできごとのせいなんだろうか?

こんなに虫が嫌いで・・・

おまけに人を好きになると気持ちが長く続かなくなってしまって・・・。


「そのトラウマだろうね。」

夕くんが言った。

「やっぱそうなのかな?」

「それから余計食べ物に逃げるようになったとか?」

ずばりの妹の意見にハッとなった。

「そうかも。」


それじゃあ、このデブの性質は年期が入ってるからちょっとやそっとじゃ治らないんじゃ・・・。


ああ・・・すべてはあのカエルのせい?




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