絶対やせてやる!
「お母さんこれ。」

でも、うちに着いた時には・・・

小さな緑色のカエルは手の平で動かなくなってて・・・

「みのり、あんた何やってるの!」

母に怒られて・・・

「うわ~~ん!」

泣いた。


でも・・・泣いたのは、今思うと母に怒られたからじゃなくて・・・



翌日――――

「太郎ちゃん・・・カエル・・・死んじゃったよ。」

そう言うと、

「何でだよ!」

ベシッ!と頭を叩かれ・・・

「うわ~~ん!」

また泣いた。

子供心に分かっていた。

あのカエルは、その子にとって宝物で・・・

その大切な宝物を私にくれたのに・・・



私は、死なせてしまったのだ。


今、大人になった私は大したことではないように感じるけど・・・



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