チャームと栞
銀杏
黄金色の葉っぱが
木漏れ陽を受け

きらきらと輝きながら落ちてくる

校庭の隅にある木陰

昼休みに本を読むのが栞の日課に
なっている

ずり落ちてきた
メガネのフレームを
人指し指で持ち上げてふと空を見上げた

澄みきった蒼空が
拡がっている

この季節の空が
一番スキ

栞はじっと空を
見ている

また、ひとひら
銀杏の葉が落ちてきて栞の本の上に落ちた

その時、予鈴が鳴った
本の上に
乗っている葉っぱを
挟んでしおりにして
本を閉じた

文庫本の表紙は
緑色と紅色の和紙で
出来たカバーが
かかっている

栞は立ち上がり
スカートの襞についている小枝を払った

もう一度
ずれ落ちてくる
メガネを指で直した

歩を進める度に
がさがさと音がする

秋がスキ
だってあたしが生まれた季節だから



大好きなお父さんに誕生日に買ってもらったバッグ

チャームのお気に入りだ

あたし、友達からチャームって呼ばれている
なぜチャームって呼ばれるかって

持っているバッグにいつも
チョー可愛いチャームがついているから

お気に入りのバッグのこと知りたいかな

真っ赤なFURLA
きらきら輝くチャームがお気に入り

このバッグを肩にかけると

ちょい大人になった気分になれるしね



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