あなたに溺愛
スマホを失くして3日後。


下校時の校門で、真菜が俺を待っていた。

泣きはらしたのか、まぶたがすごく腫れている。


俺たちは人通りの少ない廊下へ移動した。


「ごめんなさい。待ち伏せなんかして。
瞬の気持ちはスマホのメールでよく分かってるの。
だけど、どうしても最後にもう一度会って、ちゃんとお別れしたくて……」

真菜はそう言うと、しゃがみこんで泣き崩れた。


肩を震わせて、なりふり構わず泣く真菜を見ていると、

あの時ショックを受けて、すぐに助けられなかった罪悪感が心を占拠した。
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