あなたに溺愛
藤樫くん、人見知りなところがあるのに、接客なんてつらかっただろうな……。

知らずに悪いことしちゃった……。



「ううん。こちらこそ、藤樫くんが人見知りだなんて知らずに、接客のバイトを頼んだりして悪かったわ……。
あの……無理しないで。
バイト代は明日持ってくるから、もう辞めてください……」



憧れてた藤樫くんに会えなくなるのは寂しいけど。

もともと、遠い人だったんだもん。

日常に戻るだけ。



「それに……昨夜のこと、反省なんてしてくれなくていいの。
私も藤樫くんの隠れファンだから、
うれしかったし……」
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