あなたに溺愛
カウンター内にいた私は、多田くんに見つからないように、しゃがんで隠れた。

それなのに、多田くんは、カウンター席に座ってしまった。



何も知らない瞬が注文を聞きにいくと、

「この店の客って、女子高生ばかりなんですか? 外で空席待ちの子もいるし。
ところで、昨日、ウェイトレスしてた女の子、今日は居ないんですか?
セミロングで化粧してなくて、純情な感じの可愛い子!」


カウンター席で話す多田くんの声が、よく聞こえる。


瞬は黙ってる。その沈黙が怖い……。

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