Miseria ~幸せな悲劇~

☆☆☆

暗い駅の真ん中で、メイは膝をついて倒れた。


「違う、私は……」


思えばあれから、どれくらいの時を生きたのだろうか?


「私は祐希が死ぬことも、美花が死ぬことも望んでない。私はただ…………友達が欲しかっただけなのに…」


激しい嗚咽が襲う中、メイは絞り出すように言った。


「いいえ。全ては、あなたが望んだ悲劇よ…」


喰イ喰イはそんなメイを見下ろしながら冷たい声で囁く。


「うぐぇ、うえっ…!!」


何かが喉のあたりから上がってくる。


「げほっ…!!げほっ…!!!」


メイは嘔吐物に混じって髪の毛のようなものを吐き出した。


「ここはあなたにとって、幸せな世界…そしてあなたは、この物語を演じる…私の大切な主役。あなたが望んだ私のメイ……」
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