君だから。
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ピーッ────
試合開始のホイッスルが体育館に鳴り響く。
いよいよ、バスケの決勝戦がスタートした。
相手チームはバスケ部エース率いる優勝候補。他にも運動神経抜群の運動部が数名いて、かなりの強敵だった。
それでも、うちのクラスもなかなかのメンバーがそろっていて、バスケ部2名に晴翔くん。他の運動部も含めて、かなり動けるメンバーだった。
それに、晴翔くんと長谷川くんの連携プレーがすごい。
「晴翔パス!」
長谷川くんが相手チームからボールを奪って晴翔くんへパスを出す。そして、ボールを受け取った晴翔くんがドリブルしながらゴールへ向かう。
シュっ────
晴翔くんが投げたボールは綺麗な弧を描き、見事にシュートが決まる。
あ、入った!
頑張れ、晴翔くん。
「が、頑張って」
勇気を振り絞って声にしてみた応援の言葉。今の私にはこの一言で精一杯だけど、届いてたらいいな────
「葵、頑張ったね」
隣にいた凛が私の肩をそっと叩く。
「葵ちゃん〜。九条くんに届いたみたいだよ〜」
「え?」