たとえ明日が遠くても、君との未来を信じてる

新しいスタート

「どきどきする、、大丈夫かなぁ、私。」そうぼそっとつぶやくと、遼はいつものように「大丈夫だ、てかその頭が大丈夫じゃねぇな」と言ってきた。教室がザワつく。なぜかこっち見ているようだ。
そんなとき、耳に入ってきたのは
「え、あの男の子かっこい〜!!何中かな?」
きっと遼のことだ。やっぱり、遼はモテる。どこにいたってきっと。でも、、頭はあたしの方がいいし〜?完璧ってわけじゃないし!そう考えると自然に笑えてきた。
「おい、穂花早く教室入れ。」ポンと背中を押された。

キーンコーンカーンコーン
「おーい、席つけ。おせぇぞ、初日から」後ろからスラッっとした青黒のジャージを着た若い先生がきた。「は、はい。」私たちは、急いで席についた。そして席に座ったときハッと我に返った。遼と遠い!!!!!!私の席は一番後ろの窓側
遼の席は一番前の窓側だった。しかも、遼の隣の席の子はかわいくておしとやかな子だった。
私の隣は、、。。「おー、よろしく!!俺、長谷川蓮。そっちは?」とても元気でムードメーカーっぽい男の子だった。遼とは正反対で絡みやすい男の子。「わ、わたしは春野穂花です。えっと、網山中からきました!よろしくお願いします。」
蓮くんは。ニコッと笑ってガッツポーズをした。「HRはじめるぞー。っとその前に自分の右隣の奴とペア組めー!」
は、はぁ??先生ちょっと。まだ1日目なのにそんな急にペア組めとか。。そんなこんなで悩んでいると、女の子が肩を叩いてきた。茶髪のポニーテールで二重でくっきりした目尻。うるんだ瞳。日焼けしたこともないくらい白い肌。とても綺麗な女の子だった。「ペアよろしくねー!!赤石叶奈です!」叶奈ちゃんは、元気そうに自己紹介をして手を握ってきた。
これが、叶奈ちゃんとの出会いだった。
そして、ペアを組んだ私たちは先生から受け取った教材を一緒に解いた。
< 4 / 110 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop