繋いだ手をもう一度





「はぁ~海くん、今日も素敵」




色葉が言ってるのかと思えばよく聞くと屋上にいる女子ほとんどが"海くんかっこい~""海くん見れて幸せ~"なんて言ってる。





「海のどこがいいわけ?ほんと部屋とか汚すぎて行けない」






「…………………ちょ、え!?春陽、海くんの部屋に入った事あるの?ちょっとそこ詳しく」





身を乗り出しそれはそれはもう目がとってもキラキラしていた。






「ほらうち隣同士でママ達が仲良しなんだよね。だから夕飯どっちかの家で食べるとかしょっちゅうあるし、またまた海の家で食べる時に部屋に呼びに行ったぐらいで…」





「それで!?何もなし!?女子が1人で部屋に来たのに???」




「ないない。海は無理~」




笑いながら手をヒラヒラと拒否して残りのお弁当を頬張りながら色葉を見ると凄く不満気な表情で私を見てる…


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