見合い相手は、変貌を遂げた御曹司


「、、無理しないようにね?昨日ね、神崎さんって方が訪ねてこられてね。詩織と連絡が取りたいって言うのよ。凄い素敵な人だったわぁ〜、、、。それでね、その彼、詩織の同級生だって言ってたわ。要件を聞いたら、相手が居なければ是非、結婚を前提にお付き合いを申し込みたいってね?」


「、、、えっ?!」


「ほら、詩織。お見合いでもしようかなって言ってたじゃない?素敵な人だったし、名刺も見せて頂いたの。神崎ホールディングスの副社長さんですって!だから、、、お見合いの場を設けることにしたの。勝手な事してごめんね、、?でも安心して?お見合いって言っても、堅苦しいものじゃなくて、もういい大人だから当人だけでって。一度会って話して見て、駄目だったら断ればいいから!。ね、、?」


申し訳なさそうに小さな声の母に、親心だと思い、了承した。

母には心配を掛けているし、もしこれで縁談が決まれば喜んでくれる筈。


指定された日時と場所を聞き、電話を切った。
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