見合い相手は、変貌を遂げた御曹司
それを聞いて、震えながら詩織は後ずさる。
暁人に聞かれてしまった。
こんなこと聞いて嫌になったに違いない。
今ならまだ、、、暁人に迷惑を掛けずに済むかも知れない。
「こ、婚約、、?まだそんな冗談言ってたんですか?困ります。」
黙って聞いていた暁人が、ピクリと反応する。
「、、、冗談?」
ただよらぬ空気に尻込みしながらも、笑顔を貼り付け暁人と言葉をかける。
「ご両親が勝手に決めた婚約でしょう、、?私からしっかり伝えておきますから、この婚約は無かったことにして下さい。、、、、では、失礼します。」
頭を下げ、その場から立ち去ろうと後ろを向いた所で、手首を強く握られた。