好きになっちゃ、ダメなんだ。
転校

キミのクラス***雫Side

「はーい。みんな席について~!」



威勢のいい声でそう言いながら、教室に入る先生の後を追って私も中へ入った。




ガガガッと荒いイスの音を立てて立っていた何人かの生徒が自分の席に座る。




「はい、じゃあホームルームのまえに転校生を紹介します!」




教卓に両手をつき軽く身を乗り出す先生。




そんな先生の言葉で、一瞬にしてクラス全員の視線が私に集まった。

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