キミのビートにのせて。

夢みたいなひととき。

୨୧澪 side୨୧


───なんだろう?この音…パトカーみたいな、救急車みたいな…遠くから聞こえてくる、、



だんだん大きくなってきた。



なにこれ、どうなってるの??




どうなって………る…



『───!?!?』




私は目を覚まして、バッと起き上がった…と同時に、身体中に痛みが走る。




『痛っ…』




どうやらさっきの痛みがまだまだ残っているみたい。




と、私は目の前の景色に違和感を覚えた。




包帯が巻かれた自分の右腕に、真っ白い布団、窓から見える景色───ここは…病院?




…しか、ないか。あんな大事になってたんだからさ。




たしか私、誰かに助けてもらったんだったよね…?誰だったっけ…えっと…




と、そこまで考えを巡らせていると、病室の奥のカーテンがゆらりと動いた。
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