星の降る夜、僕は君に嘘をつく。

「紅蘭、星蘭起きて！幼稚園、遅れるよ！」

けれど二人ともすんなり起きない。
ようやく目を開けたかと思うと私の姿を見て驚いていた。

「ねえね！大丈夫なの？」

「ねえね！寝てなくていいの？」

そっくりな顔をして傾ける二人は我が妹ながら本当に可愛い。

「うん、大丈夫よ。朝ごはん食べるよ。」

私は二人を連れて下に降りた。
朝ごはんと言っても対して作れないのでトーストを焼いて、目玉焼きを作りホウレン草のバター炒めを作って出した。

二人が食べている間に私の制服と二人の服と園服を取りに行き、学校に体調が優れないので遅刻するとだけ連絡を入れた。

そして二人が食べ終わると、すぐに着替えさせて自転車のかごに通学バッグと紙袋を入れ、二人を連れて家を出た。

櫻さんはいつもこれをやっているのか。
そう思うと少し申し訳ない。