好きだよ。
デート当日。

「ごめんー!!」

髪型と服装に迷った私は待ち合わせ時間より10分遅れてしまった。

「友萌、いつもと違う…可愛い。」

そう、髪が長めの私はいつも学校に高めの横結びをしていっているのだか、今日はおろして、少しまいてみた。

皐月の私服を見るのが久しぶりなように、皐月も私の私服を見るのが久しぶりだと思う。

なんか…

はずかしい。


…………………………………


行くところとか全部皐月が考えてくれたから私は何も考えずに楽しむことができた。

ショッピングモールをぶらついている時…


ぎゅ。


いきなり皐月が恋人つなぎをしてきた。
「…ちょ。皐月…」

「…友萌はやなん?」

いや。別にやじゃないし、どっちかと言うと…

「嬉しいよ。」

皐月はちょっとビックリしたあとすぐに『ありがと』と笑っていた。




そのあと、お揃いの枕を買い、気がつくと18時半になっていた。
『家までおくる。』といって、私を家まで送ってくれた。

「ねぇ、皐月ー」

「ん?なに?」

皐月といるとやっぱ落ち着くな。

「私たちって小さいときはよく、好きとか言い合ってたじゃん?」

「…うん」

自分で言っといて少しはずかしい…

「でも今は違うんだって思ってたの。両思いじゃないって思ってた。」

皐月には私の全部を知って欲しいから、付き合う前のことも、全部教えるよ。。

「でも、今は違うね。両思いだね。」

「そうだよ。両思いだよ。」

てれるな…付き合ってからうまくいきすぎて怖い。普通のカップルたちはそろそろ喧嘩する時期だと思う。
けど…

「好きだよ。皐月」

「うん。俺も」

小さいころから一緒だから、喧嘩はバカみたいにいっぱいしてきたから、他のカップルとは違う。

「次は、、うーんと…」

言いたいことがあるけどやめとこう。今が幸せだから。それだけで充分だ。

「なに?いってみてよ。」

…いざ言うとなると緊張してしまう、、

「つ、ぎのデートはちゅーして、ください。。」

皐月は笑った。立ち止まって、私の顔を見て『いいよ』といい、また歩きはじめた。

5分くらい歩くと私の家に着いた。

すると、皐月は私の顔に近づいてきて、そのままキスをした。

「次のデートでいいって言った。」

わざと むすっ、とした顔を作ると、皐月は無邪気に笑って、

「次もすればいいよ」

と言った。


夢のように幸せで、楽しい1日だった。お母さんに今日あったことを全部話すと『さすがさーくんね。』と言ってきた。


私は皐月とお揃いの枕で寝た。

…………………………………
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