あなたに逢えたキセキ
次の日、いつも通りに学校に来た。
私と沙菜は、授業をさぼり屋上に行く。
そして、私は話し始めた。
真梨音『沙菜、実はね、私病気なの………
昨日、柚希の誕生日プレゼント
を買いに行った帰りに倒れたの。
目を覚ましたら、病院にいて主治
医に頭の中に腫瘍があるって言わ
れたの。
それでね、来月から入院しなくち
ゃいけないの…………』
沙菜の顔を見るとすごく泣いていた。
「真梨音、話してくれてありがとう。
真梨音なら大丈夫!!
絶対治るよ〜!!
真梨音は、ずっと親友だからね!!」
と言われ、私は涙がとまらなかった。
「沙菜、あ、ありがとう。ずっと親友でいてね」
「当たり前じゃん!!」
私達は午前中ずっと泣いていた。
「このこと斎賀君には話したの?」
『まだ‥…病院の事言ってきらわれたくないよ‥……』
「そっかー。でもね、真梨音、いつかは話なよ?」