君の背中に見えた輝く翼に、私は恋に落ちました
それに…

強くなる…

そう決めたじゃない、わたし!

「あ!1人発見!ちょっと聞いてくるね!」

「璃子!待って!」

さっそく友達を見つけて

走り出そうとした璃子の腕をつかんだ。

わたしのとっさの行動に

パチパチとまばたきする璃子。

「どしたの、流羽」

「わたし…自分で探したい」

「え…」

今までのわたしからは

想像できない言葉に、

璃子は固まっている。

そりゃ、固まるよね…

自分でもびっくりだもん。

言いたいことや思っていることを

口に出したり行動にうつしたり…

とかく、目立つことや

男の子と話すのが

苦手なわたし。

義足であること…

ホームで暮らしていること…

そのことでからかわれて、

いじめられたから。

気付けば、璃子以外の人達に

距離を作るようになってった。

そんなわたしは

璃子にずっと守られてきた…

でも

守られてばかりのわたしは、

もう卒業しなくちゃいけない!

そしていつか…

ホームのみんなや璃子を

守れるように…

大切な人たちのピンチの時に

頼られる強い人間に。

わたしの真剣な顔を見て

フッと柔らかな笑みを浮かべる璃子。

「頑張れ、流羽」

「うん!頑張ってみる!」

きっと驚いてるし、

聞きたいこともあると思う…

でも黙ってわたしを応援してくれる

優しい璃子。

見てて…

わたし…一歩進んでみる。

そんな璃子に

わたしは笑って、小さく

ガッツポーズをして見せた。
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