記憶を失くした少女【完】


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「揃ったな?」

幹部全員が揃ったのを確認すると話し合いが始まった。


「取りあえず状況整理する。萌と綺羅が青雉に捕まり、萌は俺らに助けを求めようとどうにかして抜け出した。そして、バイクで向かう俺らと合流した」


暗い道で誰かが走ってるもんだからビックリしたぜ。


「そして、萌を連れて綺羅の救出に向かったがすでに青雉は倒されていた。そこにいたのは2人組の男……………」


「ねぇ、遥輝。ソイツらどこかの族のやつらじゃねぇーの?」


「違う」

「なんで分かんの?」


「俺と大平は中学のとき、ソイツらにあってるんだ。俺らには目もくれず、蝮を一夜にして消した奴ら。いつかお前らに言ったと思うが、このRYUSEIが名のしれた族になったとき、奴らと戦うつもりだったんだ」


「その話を聞いたときは勝算ありと思ったが、あの状況を目の当たりにするとちょっと厳しいな」


さすがの京也も、難しい顔をしている。


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