記憶を失くした少女【完】



RYUSEIに私が山田綺羅だと認識させたことで満足したのか、それともRYUSEIが教室にいたからか、あの女たちは午前中、私に絡むことはなかった。


先生たちもクラスに復帰した私を気づかってか、授業中に当てられることなく、気づけばお昼休みになっていた。


「あ~、腹減った!!コンビニ行こうぜ!」

「いつものとこ?」

「あぁ!ほら、行くぞ!」


金髪の人たちはというと、授業中机にうつ伏せて寝たり、違うことしたり…………と、先生に注意されることもなく、自由に過ごしていた。


ただ1人、茶髪の髪の人は真面目に授業受けていたっぽいけど。

お昼休みになったとたん、3人は教室から出ていった。



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