記憶を失くした少女【完】


その後は私のクラスにいる仲間のことについて遥輝が教えてくれた。


何でも自分が思ったことを正直に言っちゃう元気な大平くんのこと。


仲間の中でも優しい雰囲気をかもし出し、お兄さん的存在な宇佐くんのこと。


冷たい言い方だけど、本当は優しくて、努力家な天野くんのとこ。


やっぱり仲間だからこそ分かることなんだなぁって思った。


私、あの人たちの第一印象怖い人だったもん……………。


脅されたしね……。


これから、知っていけたらいいなぁ。


遥輝と友達なったし、次第に仲間の人たちとも友達になりたい。




遥輝が暗いからと言って途中まで送ってくれ、22時半頃、無事にアパートへと帰り着いた。


シャワーを浴びたあと、何となくテレビを見ながら寝落ちしていたが、この日は疲れていたからかベッドに倒れ込むと、スっと眠りに落ちた。




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