イケメン医師は今日も新妻が可愛くて仕方ない

ドアを開けて中に入るとそこにはまた、感じの違う女子高生が居る。

「こんにちは、お客さんいらしてたのね。今じゃない方が良さそうかな?これ、良かったら二人で食べてちょうだいね」

そう言って、彼女のテーブルに買ってきたプリンを置く。

「大石さん、ありがとうございます。話は今でも大丈夫なので!結実は私の従姉妹だし、昨日も来てたから」

「えぇ。うちの従姉妹が、ご迷惑お掛けしました」

そう言ってきた結実ちゃんに驚きつつ、真穂ちゃんを見ると真穂ちゃんはとても申し訳なさそうな顔をして話し始めた。

「伊吹兄さんが、前とは状況が変わってるのを分かってたのに。私のわがままで伊吹兄さんと大石さんに迷惑をかけてごめんなさい。もう、しません。本当にごめんなさい!」

こちらに頭を下げて謝ってきた真穂ちゃん。

それを見て結実ちゃんも続けて話す。

「真穂はずっと伊吹兄さんに片想いしてたけど、それが叶わないのは分かってたんだ。体調不良もあってのわがままな甘えが、こんな事になるとは想像もしてなかったみたいで……」

結実ちゃんは、頭を上げない真穂ちゃんを見つつ言った。

「伊吹兄さんのお嫁さんに、悪いことしたって反省してるから」

そう言って真穂ちゃんの頭をポンポンしてる結実ちゃん。





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