黄色いレシート
「タヌキと人間って仲良くなれるんだ?」


質問しながら、緊張で口の中が乾いてくる。


「あぁ。そのタヌキは罠にかかって身動きがとれなくなってたんだ。


そこをこの食堂の亭主が助けてやったことで、タヌキは毎日遊びに来るようになったらしいぞ。おとぎ話みたいだろ」


そう言い、雄介叔父さんは豪快に笑った。


「その……タヌキってさぁ」


タエに似てる?


そう聞きそうになり、慌てて口をつぐんだ。


さすがにそんな事を質問するわけにはいかかった。
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